TOEICとTOEFLの違いは？就職・転職・キャリアアップに有利なのはどっち？

英語の資格を取ろうと思ったとき、『TOEICとTOEFL、どっちが自分のキャリアに役立つの？』と迷ってしまう方は多いですよね。

どちらも知名度はあるけれど、実は目的によって有利さが変わるからです。

結論：国内企業での就職やキャリアアップを狙うならTOEIC、海外勤務や外資系企業を考えるならTOEFLが最適です。

この記事では、その理由や根拠を詳しく解説します。

TOEICとTOEFLの違いを徹底比較
効率的な勉強法とおすすめ英会話教室
Q&A：よくある疑問に回答
まとめ：あなたのキャリアゴールに合った選択を

TOEICとTOEFLの違いを徹底比較

まずは基本になるテストの違いから見ていきましょう。

TOEIC（Test of English for International Communication）

目的: ビジネスや日常での英語コミュニケーション力を測る。
内容: リスニング（45分）とリーディング（75分）の2技能。選択式問題が中心。
スコア: 10～990点。初心者から上級者まで対応。
特徴: 電話対応やメール作成など、実務的な英語力が試される。

TOEFL（Test of English as a Foreign Language）

目的: アカデミックな環境（大学や研究）での英語力を測る。
内容: リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能。記述式や録音もあり。
スコア: 0～120点。総合力、特にスピーキングとライティングが難しい。
特徴: 講義の理解やエッセイ作成など、学術的なスキルが求められる。

項目	TOEIC	TOEFL
目的	ビジネスや日常生活での英語コミュニケーション能力の測定	アカデミックな環境での英語能力の測定
試験内容	リスニングとリーディング	リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4技能
試験時間	約2時間	約3時間
スコア範囲	10～990点	0～120点
試験形式	マークシート形式	コンピュータベースのテスト
受験料	6,490円～7,150円(税込)	245米ドル(約35,000円)

✔「アカデミック英語」とは？
海外の大学で授業を受けたり論文を書いたりするための英語力のこと。

TOEFL iBT ®って何？種類があるの？
TOEFLには主に4つの種類があり、一般的にTOEFLといえば「TOEFL iBT」のことだと思って大丈夫です。
TOEFL iBTの後に付く「🄬」は「®」（登録商標）の意味で、ETSが商標保護していることを示しますが、テスト内容には関係ありません。
「TOEFL Essentials」は短時間で日常英語も評価する新形式。「TOEFL PBT」は紙ベースで一部地域限定、「TOEFL ITP」は団体向けのレベルチェック用です。

就職活動（国内）に有利なのはTOEIC！その理由は？

新卒採用では、TOEICが圧倒的に有利です。日本の多くの企業が「TOEIC600点以上」「800点で優遇」といった基準を設けています。

根拠: 2023年のリクナビ調査では、企業が求める英語資格の8割以上がTOEIC。
例: 大手メーカーや商社では、応募条件にTOEICスコアが明記されるケースが多い。

一方、TOEFLは国内では知名度が低く、採用担当者がスコアの価値を理解しにくいため、評価されづらいのが現実です。ただし、外資系や海外志向の企業では例外的に注目されます。

TOEIC目標スコア: 600～800点
・600点: 一般企業の応募条件クリア。
・700点: 中堅～大企業の昇進や優遇ライン。
・800点: 英語を使う部署で「即戦力」として評価。
目安期間: 英語初心者なら3～6カ月で600点、700点以上は＋3カ月。

海外転職・外資系ならTOEFLが評価される理由！

転職市場では状況が異なります。

国内企業への転職: TOEIC800点以上が「即戦力」の証明に直結。
外資系や海外ポジション: TOEFLが有利。4技能を測るため、「実践的な英語力がある」と信頼されやすい。

例: 外資系コンサルやIT企業では、TOEFL80点以上が目安とされることも。
根拠: TOEFLは海外MBAや大学院留学の基準としても使われ、国際的な転職市場で通用する資格です。

TOEFL目標スコア: 80～100点
・80点: 外資系企業や海外転職の最低ライン。
・90点: MBAや大学院留学の基準（大学による）。
・100点: 国際的なポジションで高評価。
目安期間: 中級者で6カ月、初心者なら9～12カ月で80点

キャリアアップに活かすなら目的で使い分け

キャリアアップでは、働く環境に応じて選択するのが賢明です。

国内企業での昇進: TOEICが社内基準（例: 管理職に700点必須）に組み込まれることが多い。
海外出張やグローバル業務: TOEFLの4技能、特にスピーキングが会議やプレゼンで活きる。

ポイント: TOEICは日本企業での認知度が高く、TOEFLは国際的な信頼性が強み。

体験談：TOEICとTOEFLを選んだリアルな声

TOEICやTOEFLを実際に就職やキャリアアップに活用した方々の声を集めました。

Aoiさん（23歳、新卒入社1年目）
就活中にTOEIC700点を目指しました。大手メーカーの応募条件が『TOEIC600点以上』だったけど、700点を取ったら面接で『英語力を活かせる部署を検討します』と言われて、内定を獲得。入社後は海外取引のメール対応を任され、TOEICで鍛えたリーディングが役立ってます。勉強法は、公式問題集を毎週解いて、DMM英会話で週2回の模擬会話。リスニングが苦手だったけど、3カ月で克服できました。

Toshiyaさん（35歳、転職で外資系IT企業へ）
国内IT企業から外資系に転職したくてTOEFLに挑戦。目標は80点で、スピーキングが課題だったけど、現地講師とのオンラインレッスン（StudyIn）を週3回続けてクリア。転職活動では『TOEFL85点』を履歴書に書いたら、面接で『英語でのミーティングにすぐ対応できそう』と評価され、年収100万円アップで採用されました。今は海外チームとZoomでやりとりする毎日で、TOEFLの4技能がフル活用できてます。

Misakiさん（29歳、昇進を目指す営業職）
社内で管理職昇進にTOEIC730点が条件だったので、仕事後に勉強をスタート。元々英語は500点レベルだったけど、『金のフレーズ』で単語を覚え、シェーン英会話のTOEICコースで6カ月集中。結果、750点を取って昇進試験に合格！海外顧客との電話対応が増えたけど、リスニング力のおかげで自信を持って対応できてます。上司からも『英語が武器になったね』と褒められました。

効率的な勉強法とおすすめ英会話教室

TOEIC対策

勉強法: リスニングとリーディングに特化。模擬問題で時間配分をマスターし、単語力（600点なら2000語、800点なら5000語）を強化。
おすすめ教室:
- DMM英会話: オンラインで模擬会話が手軽＆安価。
- シェーン英会話: TOEIC特化コースが充実。

TOEFL対策

勉強法: 4技能をバランスよく強化。スピーキングは録音練習、ライティングはエッセイ添削が効果的。大学の講義動画（YouTubeで無料）で慣れるのもおすすめ。
おすすめ教室:
- トライズ（TORAIZ): 3ヶ月集中プログラムで、個別最適化されたカリキュラムを提供。
- ECC外語学院: 4技能対応のマンツーマンレッスン。

Q&A：よくある疑問に回答

Q: TOEICとTOEFL、どっちが簡単？
A: TOEICは選択式でリスニングとリーディングのみなので、初めて英語資格に挑戦する人には取り組みやすいです。ただし、高得点（800点以上）を狙うには単語力や時間管理が鍵。一方、TOEFLは4技能を試すため、特にスピーキングやライティングが苦手な人にはハードルが高いといえます。
結論: 英語初心者はTOEICからがおすすめ。

Q: 両方取るのはアリ？
A: もちろんアリです！例えば、TOEIC600点を取って国内就活を有利に進めつつ、TOEFL80点で外資系や海外転職の準備をする人もいます。効率的な順番は、TOEICで基礎力（リスニング・リーディング）を固めてから、TOEFLでスピーキング・ライティングを伸ばすルート。
注意点: 同時進行だと負担が大きいので、目標時期を分けるのがおすすめ。

Q: TOEICは何点から履歴書に書ける？
A: 企業目線では、600点以上が「英語を使える」最低ラインとされることが多いです。700点以上ならアピール力が増し、800点以上は「即戦力」として優遇されやすい。例えば、大手商社では「730点以上」が応募条件の場合も。TOEFLなら80点（TOEIC換算で約700点）が一つの目安です。

Q: 英語が苦手でも取れる？
A: 可能です。TOEICなら3カ月の集中学習（1日2時間、模擬問題＋単語）で400点→600点は現実的。TOEFLは準備期間が6カ月程度必要で、特にスピーキングはネイティブとの会話練習が必須。どちらも「苦手意識」を克服するには、小さな目標（例: TOEICならまず500点）を設定してステップアップするのがコツ。